調達担当者への伝説の教え(坂口孝則)
先日、某社に訪問しました。すると、半年ぶりに新入社員の男性とお会いしました。前半はコロナ禍で仕事にならず、研修もまともに受けていません。さらに後半は出社することになったものの、実務に翻弄されていました。
どうも悩みがあるようです。入社前と入社後のギャップ。
私が思い出した言葉を捧げておきました。もう20年以上も前に私が先輩から聞いた言葉です。
・お金をもっているなら、大半の問題はお金で解決できる
・ただ君はお金をもっていないだろう、組織も支出を許さない
・それであれば知恵を出せ
・知恵を出すためには学び続けろ
・学ぶ途中で知恵もなければ元気を出せ
・元気が出ないときでも、大声くらいは出せるだろう
・大声で挨拶し、先輩たちに教えを請いに行け
その他にも学びはあったのですが、これほど役に立つ教えはありませんでした。私の講義を聞いたことのある方なら、とりあえず私が大きな声で話しているのを知っているでしょう。何もなかったら、とにかく気合いです。
コンプラの時代ですから、精神論だとか、パワハラだとか言われるのでしょう。しかし、ここに私は一つの真実があるように思います。大声は飛沫飛散の観点からよろしくない、とかいったような批判は抜きにお願いします。
他部門が協力的ではないとか、愚痴はいくらでも可能です。ただ、ここは気合いと大声で、突き進んでみませんか。私たちは実務家です。机上の空論ではどうしようもありません。他者を具体的に動かしてこその調達部員です。
私の尊敬する教育学者の齋藤孝さんは、不機嫌であるのは罪である、とさえいいました。
・学び続けろ
・大声で教えを請え
これを若手へのエールとしたいと思います。