「必要不急」な行動を計画しよう

不要不急(どうしても必要というわけでもなく、急いでする必要もないこと)の外出を避けて感じたのは、過半数の外出が「不要不急」だった点。仕事で外出した帰り道、書店に立ち寄って本を物色したり、お気に入りの定食屋で夕食を済ませたりといった行動は、どうしても必要ではなく急いでする必要もありません。正に「不要不急」です。書籍はAmazonで購入すればよいし、食事は自宅で取ればいい。でも不要不急な行動を避けると窮屈さを感じてストレスが蓄積されるのも実感しました。

 

よくよく考えてみると「不要不急」な行動の多くは「そうしたい」と願い実行するものです。しなくてもよい自由さもあります。「しなければならない」行動はタスクですね。さて「不要不急」と「しなければならない」2つの行動、人はどちらなら積極的に取り組めるでしょうか?多くの人が「不要不急」な行動でしょう。であるなら、「不要不急」と「しなければならない」それぞれの行動の切り分け方によって、緊急事態宣言発出によるストレスが大きく違うはず、そんな風に考えてみました。

 

まず「不要不急」を自宅(会社以外)やプライベートの時間、「しなければならない」=会社や仕事の時間といった切り分けはストレスがたまりそうですね。こういった切り分け方をしている方は注意してください。緊急事態宣言が求める行動変容は、不要不急な外出を抑制します。まともに対処すれば自らに降りかかるストレスを最大化。「不要不急」を自宅(会社以外)やプライベートの時間とする考え方は、日常的に御家庭にも悪影響をおよぼします。食事の準備や、掃除、洗濯、ペットの世話と自宅やプライベートでも「しなければならない」行動はあります。というか、やらなきゃいけないことだらけです。プライベートの行動を仕事と対比し「不要不急」と捉えているが故に「しなければならない」行動の実践には気が進まない=やらないのです。

 

不要不急な仕事も存在します。調達・購買の現場では「サプライヤ開拓」が該当します。現時点では購入先に困っていない。多少納期遅延や品質問題があっても、注文書を発行する企業がある場合、新たなサプライヤ開拓は「不要不急」です。いま一度、不要不急の定義を思い返してみます。「どうしても必要というわけでもなく、急いでする必要もないこと」でした。何か大きなトラブルが発生したり、納期遅延や品質問題に抜本的な対策を施さなかったりした場合、いつの日か自社だけサプライチェーン断絶の発生する可能性が高くなります。すぐには起こらないかもしれないけど、いつか起こる事態を想定し、「必要不急」といった行動カテゴリがあってもよいとは思いませんか?

 

まず、仕事でも趣味でも何でもいいので、それぞれに必要だけと今行う必要がない行動をピックアップしてみましょう。いろいろあるはずです。本来衣がえは6月1日とされていますが、少し早めに準備してもいいでしょう。ピックアップするときのポイントは、外出を伴う行動を先延ばしする点です。新型コロナウイルス流行が収束したら必ず行く旅行の計画でもいいですね。また日常的な家事について効率的に実行する手順を考えてもよさそう。整理していなかったクロゼットを、今後整理しなくてもいいくらいに断捨離するといったことでもいい。どんどん机上の空論を進めます。行動は後でいいんです。どんどん考えも巡らせてみませんか?

 

ピックアップした行動の中で、外出しなくても実現できる内容はありませんか?そういった取り組みはどんどん実践するのです。私は原稿を書きながら「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」となんかワクワクしてきました。

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