帰ってきた池田史子の参謀日記190

いま未来調達研究所でアシスタントというか、サポートというか、さまざまな仕事をしています。

だいぶ前の話ですが、田嶋陽子さんの本を読んだら、と坂口さんにいわれました。田嶋陽子さんはご存知でしょうか。いわゆる、フェミニストで女性の権利向上を叫んだひとです。読んで、びっくりしました。現在、「ダイバーシティ」とか「男女平等」とか「metoo」といった言葉があります。それを田嶋さんは、あまりに早く主張していたんですね。

当時、控えめにいっても、田嶋さんはキワモノ扱いされていたと思います。もっといえば、「この女性は何をいっているんだろう」と扱われていました。でも、よくわかりました。間違っていたのは社会のほうで、田嶋さんはずっと正しかったのです。

難しい話ではありません。性差が許せない、というだけです。

男女平等と叫ばれています。でも、私の予想では、現場で男性と女性の壁に悩んでいる女性調達担当者がたくさんいるのではないでしょうか。先日、ある電話がかかってきました。「あなたじゃ話にならないから、替わってくれ」といわれました。それは、男女平等を語る企業の役員の方でした。とても悲しい気持ちになりました。たぶん、建前とのギャップに戸惑う女性が多いのだと予想します。

きっと、交渉の場で、「あなたの上司(の男性)を出せ」と言われて、悔しい日常を過ごしている方は少なくないのでしょう。

しかし、現状から逃げ出すだけではダメです。もっと男性に負けないような能力を構築するしかありません。

酷くて、泣きそうで、絶望的な日々をブログに再掲しました。いま読んでも泣きそうです。まとめてアップしましたので、最後まで読んでいただけます。

http://cobuybtob.sakura.ne.jp/blog/?cat=51

 

 

全国の女性調達担当者の方々は、もっと厳しい状況に置かれているかもしれません。でも、私なりに可能なことは、応援することです。

 

 

女性のみなさんへ。企業間の取引、という、もっとも古臭い習慣が消え去るのは、もうちょっとです。実は、私もほとんどできていないのですが、この状況に風穴を開けるのは、怒ることだと思っています。尊厳を傷つけられたのですから、怒るのは当然ですよね。「あなたじゃ話にならないから、替わってくれ」「ふざけんな!」とかです。いつか、そんな時代がやってきたらいいな、と私は思います。

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