調達に美人と美男子を引き寄せる秘密
ある日、ふと気づきました。未来調達研究所では公開セミナーをやっているのですが、講義後に、ご質問をいただく場合があります。女性の場合、その全員が美人なのです。この前の「AI(機械学習)と調達・購買業務の将来についての報告会」でもそうでした。これは自慢なのでしょうか。たぶん、自慢です。私は、弊社の人間に「俺の自慢話は絶対にしないように」と伝えています。だって、身内を褒めるなんて、ちょっと馬鹿げていませんか。でも、顧客を褒めるのは問題ないと思います。
データや客観性を重視する私ですが、この美人比率は間違いありません。だって、某社のセミナーに行くと……(以下、自己規制)。あるいは、某社のセミナーに行くと……(以下、自己規制)。先日、この美人比率のことを知人に話すと失笑されました。しかし、男性もそうです。へんな意味ではなく、ちゃんとした男性が多いと思います。そして勉強熱心なひとがきわめて多く、真摯な方がほとんどです。
ある方に、美人比率を話すと、こういわれました。「あのね、それは、あなたのまわりにいる知人に、いい男が多いからだよ」と。私のまわり? 「そう、あれだけいい男たちが認めている男性なら、ちゃんとした男性だろうと女性は感じるんだよ」。そうか、私自身じゃなくて、まわりの男性ですか。たしかに、私のまわりにはいい男は多いですね。「そうだろう」。でも、セミナーにお越しになるひとは私の知人男性たちを知りませんよ。「いや感じるんだろう」。とのことでした。
ということですので、私はまわりの知人男性に感謝しています。
では、セミナーの顧客に、勉強熱心な男性が多いのは? その方いわく、「セミナーのお客さんは、講師に似る」だそうです。非論理的な、勢いだけの先生には、そういったお客さんが寄ってくる。勉強熱心な講師には、勉強熱心な方が来ていただける。なるほど、それでは、真摯な方をずっと相手にするためには、自分自身がずっと真摯に研究熱心であればいいわけですね。なんと簡単な法則でしょう。
思えば、サプライヤもそうではないでしょうか。私が見る限り、真摯な態度でサプライヤに接する企業は、真摯なサプライヤが寄せられるように思います。逆に、テキトーで「価格が下がればなんでもいい」といった態度を取る企業のもとには、そういう山師ばかりが寄っています。これは鏡の法則ではありません。もっと単純なことです。日本でかつてよりいわれていた「類は友を呼ぶ」でしょう。ならば個人の戦略は簡単です。付き合いたい人種の態度や振る舞いを、自ら実践すればいいだけなのですから。
以前、私は「そういう面倒な仕事ばかりせず、コスト削減の仕事でもやって、ガツンと儲ければいいのに」と同業者からいわれました。しかし、ほとんどやる気になれないでいます。やはり、先端のことを考え、そして、真面目に調達業務の改善を地道に考える方々に寄与したいと思います。
真剣なひとに、私は今日もぶつかる覚悟です。
(今回の文章も坂口孝則が担当しました)