『一人が決定するのは悪いことではない。それは責任を負うことの表れである。』

良き意思決定は、会議ではなく、ある一人の勇気をもった覚悟から生じるケースがほとんどである。すぐれた頭だけではない、すぐれた勇気が必要である。バカな人間は、この決断する際の覚悟を知らない。したがって、あのひとは「勝手に決める」とか「ワンマンだ」とかいうわけである。しかし、ほんとうに「勝手に決める」と思うのであれば、止めればよい。止める勇気もないくせに、決める勇気を批判することはできないのだ。

むしろ一人で決定することは、その人間が全責任を負うとする高貴な行為である。

百人いたとして、その百人の全員が満足する決断などありえない。とすれば、そのひとは、誰かの不満も背負うわけだ。これを称賛せねばならない。調達行為とは決定の連続である。いや、決定のみである。何かを選択するとは、選択されなかった側の恨みをも背負う。その苦しさを覚悟するのが調達担当者の心得なのである。
かつ、従うよりも、決定そのものの苦しさを知るのが大人である。

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