質問を変えれば調達はうまくいく

数年ほど前に、知人の小説家から聞いて使っている質問があります。質問を「使う」とは妙な表現です。しかし、パワフルで役立つ質問です。

たとえば、自分の仕事で「無理だよ」とか「絶対不可能だよ」とか思ってしまうときってありますよね? そんなときに自分自身に使える質問です。これはすごく簡単で、「ほんとうに?」というものです。

「無理だよ」「ほんとうに?」
「絶対不可能だよ」「ほんとうに?」

これだけです。考えてみるに、絶対に無理なことも、絶対に不可能なことも、ほとんど降ってきません。某氏は「解決できない悩みは与えられない」といいました。

私たちには「できない、という無根拠な確信」がありすぎるように思います。これは精神論ではありません。思考停止から逃れるコツです。

ひとびとは、目標を立てるときは漠然としているのに、目標を諦めるときは具体的です。そして、ひとびとの99%は目標や夢を達成できません。

私はかつて上司に「これはできません」と伝えると、「どれくらい考えたんだ?」と訊かれました。「いろいろと考えましたが、無理です」というと、「だから何個くらいの案を考えたんだ」と言われました。私ができない理由を5つあげると、「お前は、5つていどで『考えた』なんて言葉を使ったのか。馬鹿野郎」と言われました。岩井さんという上司です。私は、この岩井さんにいまでも感謝して尊敬しています。男性同士で使うべきではありませんが、いまだに好きです。

質問を私は変えるべきでした。

他人を変えるより、組織を変えるより、社会を変えるより、日本を変えるより、まっさきにすべきは自分を変えることです。そして、その変化は自分への質問によります。

ところで--。

できない? それはほんとうでしょうか。

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