調達人員が躊躇せず、やるべき○○なこと

現在、働き方改革が叫ばれています。さまざまな定義があります。厳密な定義が目的ではありませから、ここでは「付加価値を高める仕事を短時間でやろう」くらいに考えておきます。そこで、コンサルティングをやっているなかで、各社の調達・購買業務について、いくつかの提案をしたいと思います。

1.躊躇なく帰る

たとえば、何かの説明会に行くとか展示会に行くとか、あるいは他部門主催の会議に行くとか、「時間を拘束される」ケースが多いと思います。しかし、どう考えても、役に立たない、つまらない場合があります。そのようなとき、最後まで残って、良かったことがありますか? できるだけ躊躇せずにすぐさま帰社、あるいは出ていくようにしてください。これは訓練が必要です。ほんとうに躊躇なく帰ってください。

たまに「会社命令ですから、居なければなりません」とおっしゃる方がいます。私は、そういう考えをしたことがないので、正直にいえば、心情がわかりません。時間より大切なものってあるんでしょうか。そして、会社ごときに命じられて、意味のないものに付き合う必要はあるのでしょうか。会社も個人も不幸にならないでしょうか。

2.躊躇なく資料を作る

資料作成に何日も、あるいは何ヶ月も時間をかける場合があります。そして、結果的に出てきた資料もたいしたことがない。これが最悪です。私はつねに「自分が書く原稿や、作成する資料はたいしたことがない」と諦めています。だから、編集者から何かいわれるなら早めに出したほうがいい。顧客から指摘されるなら早めのほうがいい。そう考えて、躊躇なく資料を作り、「たたき台」として提出します。

可能なら、手書きでもいいので、さっと資料のあらましを作って上司に見せる。そして上司からOKをもらったら、駄作覚悟で作ってください。結果、「ちょっとイマイチだね」といわれても、だいぶ経ってから提出するよりマシなはずです。私はほぼ毎日、原稿締め切りや資料提出に追われています。自分への諦観が重要です。

そして、躊躇なく作成するためには、細部ではなく、全体のロジックと流れを決めることが大切です。細かなところばかり気にしてはいけません。どうせまわりの誰かが指摘するんですから、資料としては大胆に言い切って、躊躇なく結論を出すことを優先してください。

3.躊躇なく逃げる

自分を否定しようとする人からは、躊躇なく逃げてください。直属の上司でも、可能な限り逃げましょう。しかも、躊躇なく、です。あなた自身が大事であって、他人を変えることまでが責任を感じる必要はありません。短い人生なのですから、正論は置いておいて、逃げて逃げましょう。恥ずかしく思う必要などありません。それで気を病むよりもはるかにいいじゃないですか。

卑怯者、といわれてもけっこうです。マゾ的な環境が好きな人は、任せればいいですからね。

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