少数株主と事業承継

日本には260万社もの会社があります。そのほとんどが中小で上場していません。株は流動的ではなく、さらに、少数株主が株を売却しようとしても事実上は売れません。

しかし、少数株主といっても権利があり、それはないがしろにされていいはずはない。日本のガバナンス改革は、この少数株主保護にこそあるという論者もいます。

この小説は、少数株主のもつ株を、正しく評価することで世論を、良かれ悪かれ惹起していくもので、たいへんな面白さです。

ちょい会話文は多いとも思いますが、日産事件もありますし、もう一つのガバナンス問題として手に取る価値があります。

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