どうぶつの森を活用した調達業務とAI化(坂口孝則)

「どうぶつの森」で企業間取引は難しいでしょうが、展示会、展覧会などはすでに開催されています。香港の民主化運動デモ隊まで「どうぶつの森」にいるくらいです。さらには、バーチャルマーケットでは100万人もの来訪者がVR(仮想現実)メガネを使って商談を行いました。ウォルマートでもVRを使った社員教育をはじめますからね。

このところ考えていることがあります。先端の技術を知り、調達業務への応用を考えたほうが良い、と私は主張してきました。さらに教材も作りました。それはもちろん役に立つからでもありますが、企業のリスクヘッジのために必要ではないかと思うようになりました。

同じ業務を10年、20年と続けていると、そのやり方でしか仕事をやれない社員が急増します。現代は変化の激しい時代ですから、そうすると、気づいたときには他社では通用しない方法しか身についていなくなります。そうなると、短期的にはコストがかかるように見えても、継続して新しいツールを取り入れたほうが長期的なコストは下がるはずです。

たとえばAIを使えば、これらが試行できます。
・取引先評価
・取引先決算書分析
・市況価格予想
・見積書査定
・自動応答チャットボットの作成
・フォーキャスト予想

さらにRPAを使えば、定型業務を自動化できます。また、私はこのところマイクロソフトのPOWER BIを研究しているのですが、あれさえあれば以前なら莫大な費用がかかった情報分析がほぼ無料でできますね。

先日、「そこまで言って委員会」で竹中平蔵さんが紹介していましたが、次のダボス会議のテーマは「グレート・リセット」だそうです。でも、「リセット」する、という発想をリセットしたほうがいいですよね。リセットではなく、変わり続けていくことが重要なんですよ。歴代首相の所信表明演説で、「改革」という言葉を使わなかった例はほとんどありません。でも、ほとんど改革できていません。

概念が重要ではありません。掛け声も不要かもしれません。それよりも、AIならAI、RPAならRPAで、ツールで何を変化できるのか、具体的に考えていったほうがはるかに有益です。書店にでも行って、参考書を見ながら、業務応用について考えてみたら、可能性について理解できるはずです。

お金を使いたくなかったら、各種のサービスにアカウントを作ってチュートリアルの動画だけでも見てください。繰り返します。「具体的」に知って、少しでも「変化し続ける」ことが重要です。

以下、学習用のご参考です。

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